東京のとある私立大学に通っている僕は、キャンパスを歩いていていつも「不思議だな」と思っていることがあります。それは、キャンパス入口付近にある建物の道路に面している側の少し高い位置にある窓が、すべて「網入りのガラス」、いわゆる「ワイヤーガラス」と呼ばれる種類のもので統一されていることです。
同じ建物のキャンパス側の窓は、このワイヤーガラスは使われていないのに、なぜ道路に面した窓だけこれが使われているか、この大学に入学当時からちょっとした疑問としてずっと心に引っかかっていました。
ただ、内容的に「知らなくても別に日常生活には問題ない」類のものなんだろうなぁという予感もありましたし、それに入学後は他に色々と優先して行わないといけない事柄も多く、程度の軽い疑問であるこの件について、特に調べることもせずにいました。
しかし、大学入学後半年が過ぎ、入ったサークルの飲み会の席でこのちょっとした疑問が解けることとなったのです。
サークルの先輩から聞いた話ですが、まず「ワイヤー入りのガラス」にも色々と種類があり、代表的なものなら「網入りガラス」「線入りガラス」などがあるそうです。そして、これらは通常のガラスに比べて高価ながら、「割れたときに内部のワイヤーが破片が飛び散るのを抑制する」機能を持っているのだとか。ゆえに「道路に面している高所部分の窓」には、これらワイヤーガラスを使うことが法律で義務付けられているとのことでした。
ワイヤー入りのガラスに種類が複数あることにも驚きましたが、これらにそんな機能と義務があったとは僕は知りませんでした。しかし、なるほど言われてみればと、納得できるものもあり、僕は自分の日常持っていたちょっとした疑問を解決することが出来たのです。