最近の車のフロントガラスは合わせガラスになっていて非常に割れにくくなっています。以前は車のガラスはすべて強化ガラスだったのが、事故の時にフロントガラスを突き破って重傷や死亡といった場合があったためにフロントガラスは合わせガラスを義務づけられるようになりました。
ただ他の部分のガラスは強化ガラスです。強化ガラスは割れても怪我をしにくいというだけで割れないガラスではありません。そして車上荒らしというのはたいてい横のドアガラスを割って中を荒らしていきます。割れても怪我をしないということは怪我をせずにガラスを割ることができるということで、車上荒らしの犯人にとっては素晴らしい仕組みです。ではなぜあえてすべてのガラスを合わせガラスにしないのかというと、いざという時に中から脱出できなくなるからです。事故でドアがゆがんで開かなくなったり、水没してドアが開かなくなった時にはドアガラスを割って脱出しなければなりません。その時にちょっとやそっとでは割れない合わせガラスにしてしまうと閉じ込められたままになり大変危険です。
割ると車上荒らしの危険に、割れないと自分の命が危険にさらされる・・・自分の命の危険よりは割れる方を選ばざるをえません。ただ、そうは言ってもドアガラスを割られての車上荒らしは悔しいです。そこで、防犯フィルムというものがあるようです。もともとは透明断熱フィルムなのですが、フィルムを貼るため割れないわけではなけれど割れにくくはなります。車上荒らしも空き巣狙いと同じようにガラスを割るのに時間がかかると諦めるそうですのでこのフィルムは車上荒らし対策にもなるようです。よく考えてこのような対策をしてみるのも良いのではないでしょうか。